東大大学院生のブログ

地方国立大学から東大大学院に合格した学生のブログです。大学院入試に関する情報や、日々の生活など色々な事について書いていきたいと思っています。

ポケモンGOについて思う事

今話題のポケモンGOについて話したいと思います。

某東大院生のブログや某芸能人(?)は全面的に否定していましたが、私は肯定派です。

私も少ししかプレイしたことが無いのですが、ポケモンを捕まえる為に家から出るというのはゲームとしてとても新しく、軽い運動にもなります。

また、ポケモンを探しているうちに今まで知らなかった名所やお店にも出会えるかもしれませんし、ゲームを通じて新たな人との出会いもあるかもしれません。

もちろん運転中や交通量の多い場所でのプレイには十分注意しなければいけませんが、節度を持って遊べばメリットの方が大きいと私は思っています。

お久しぶりです。

合格後の手続きや親戚への挨拶回り等で忙しく、なかなかブログを書く時間が取れませんでした。

東大の大学院に合格したという報告を家族や友人にしたところ沢山の方々からお祝いの言葉をいただき、喜びと同時に研究分野の発展に貢献すべく身が引き締まる思いです。

特に両親や親戚に東大の新領域は全然難しくないという話をしても「東大の大学院で勉強できるなんて凄い!!」と言ってもらい、初めて努力が報われた気がしました。

特に両親の喜ぶ姿を見た時には本当に嬉しかったです。

私の家庭は平均的な家庭より貧しく、両親共に高学歴ではありませんでした。

そんな中塾や習い事等、私がやりたいと言った事はやらせてくれて「お前の将来の為に使うお金はちっとも惜しくないんだよ」とも言ってくれました。

私が東大の大学院を目指した背景には、そのような両親への恩返しをしたいという思いもありました。

少しでも両親から受けた恩に報いられるように、来年度からは常に上を目指しどんな過酷な状況であろうと決して折れることなく積極的に行動していきたいと思います。

その他アドバイスなど

研究室選びについて

院試に合格しさえすれば研究室生活はどうでも良いという方はとにかく暇な研究室を選び、受験勉強に専念しましょう。先端生命科学専攻には入学後配属という制度があり、一部の研究室以外は対象となっているので、初めから入学後配属を希望すれば今の大学の研究内容とのズレを気にする必要も無くなります。

学部での研究内容や研究室にも拘りたいという方は、大学院の研究室での内容を加味してそれに近い内容を扱う研究室を選びましょう。

 

研究室と受験勉強の両立について

研究室で扱う内容の基礎は入試で必要とされる知識なので、研究室が忙しいという方は自分の研究をきちんとやっていればそれが多少対策になります。実験の空き時間等も有効活用して受験勉強に使いましょう。

研究室が忙しくない方は時間を多く割ける筈なので、時間があるからといって怠けず最大限受験勉強に活用しましょう。

また、日頃から自分の研究に対して疑問を持っておく事で口述試験の質疑応答対策にもなります。

 

新領域以外の東大大学院を目指す方へ

ご存知の通り、新領域は内部生の受験者数がとても少ないです。しかし学部から持ち上がる研究科となると、学部からの東大生と競う事になるためハイレベルな戦いになるという事は理解しておいてください。

大学院入試に関しては大学受験のように純粋な学力勝負ではなく、情報収集能力と効率が結果を左右します。内部生との情報量の差を埋める為に、なるべく早い段階(なるべく3年生のうち)で研究室を訪問してください。過去問や受験勉強で用いた教材も遠慮せずに聞きましょう。早く情報を仕入れて効率的な勉強を早く始めた人が勝ちます。

 

このブログを読んだ学部生が1人でも多く東大生になる事を願って止みません。

 

 

 

教材や勉強法など

専門科目

・理系総合のための生命科学

・過去問(Webにある分)

小論文

・特に無し

TOEFL ITP

・リスニング完全攻略

・リーディング完全攻略

・全問正解する文法

 

専門科目

理系総合のための生命科学は必須です。太字を中心に覚えていけば先端生命科学の穴埋め問題は大体解けます。これは本格的に研究室が始まる前に一通り読んでおくと、後の過去問演習が楽になります。

過去問の穴埋めはまず理系総合から答えを探し、見つからなければ他の教材やネットで調べれば良いと思います。理系総合を参照する事で復習にもなるので。

また、周囲に同じ専攻を志望している人がいるのなら過去問を一緒に解いて解答を共有する事をお勧めします。私には周囲に受験仲間がいなかったため最後まで考察問題は解らず仕舞いでした。

 

TOEFL ITP

本番前に2回受験し、それぞれスコアが547、513でした。自分の大学で開催されていない方はテンプル大学で定期的に開催されているので可能な限り受験し、雰囲気に慣れておきましょう。私と同じくらいかそれ以上のスコアを取れている人なら院試休みに入ってからで長文と文法は完成させられると思います。

リスニングはそれ以前からこつこつと進めておいた方が良いと思います。私は結局リスニングの問題集を解き終わりませんでした。

英単語も最低限大学受験までのレベルはカバーしておくべきですが、他を優先した方が良いと思います。

 

小論文

専門科目やTOEFLの対策が万全であれば科学系小論文の対策も多少しておいた方が良いと思います。

 

合格体験記③(大学院入試当日と内定者発表)

入試前日

ルート確認のため下見に行き、柏の葉キャンパス駅から電車で15分程度の駅近くのホテルに泊まりました。今まで入試で緊張する事は無くよく眠れるのですが、前日は2時間しか眠れませんでした。

 

入試1日目(筆記試験)

朝からの腹痛を乗り越え、専門科目および小論文、TOEFL ITPを受験しました。

専門科目の穴埋めは大体教科書の太字だったので殆ど埋めましたが、考察問題に関しては過去問演習の段階で殆ど捨てていたため、当たり障りの無い事を書いて終わりました。今年は小論文ではなく論述問題が出題され、ただひたすら矛盾の無いように論理を展開しつつ書き続けました。専門科目と小論文に関しては若干他の受験生より劣るだろうという程度の手応えでした。

TOEFL ITPに関しては練習通り解き、リスニングでは所々分からない問題がありましたが、文法と長文は今まで受けてきた中で最も簡単でした。手応えとしては他の受験生に多少差をつける事が出来たのではないかという印象でした。

筆記試験が終わり解放感で一杯かと思いつつ、やはりこの日の夜も殆ど眠れませんでした。

 

入試2日目(口述試験)

受験番号が後半だったので試験会場へは13時集合でした。後半組の中でも遅い方だったのでそこからの待ち時間が結構長く、口述試験の部屋へ入室したのは15時頃だったと思います。

入室すると面接官が7〜8人いる前に1人で座り、氏名と志望分野を言った後、卒業研究について1分程度話し、10分程度の質疑応答を行いました。ここまではどの受験生でも共通の流れだったようです。私は質疑応答の後、趣味、最近の思い出、最近読んだ論文や科学記事について聞かれました。

 

翌日(内定者発表と内定者面接)

15:30頃基盤棟の掲示板に内定者の受験番号が貼り出されていました。自分の番号を見つける事ができ、来年度から東大生になる事が決まりました。その後の内定者面接でも自分の希望していた研究室に配属されたので、ある程度余裕を持って合格できていたようです。

 

 

合格体験記②(大学院入試当日まで)

新領域を受験するにあたってまず専攻を決定しました。

生物系を専門としているため、選択肢はメディカル情報生命専攻と先端生命科学専攻の2つでしたが、前者は内部生も多数受験し倍率も例年高かったため消去しました。

その後受験する研究室を決定しました。どうせなら就職先や将来性のある分野が良いと考え、該当する研究室を1つに絞り、大学3年生の終わりに研究室を訪問しました。

この時期に専門科目の教科書を1周読み、TOEFL ITPを1回受験しました。

大学4年生から配属される研究室は、大学院からの内容と矛盾の無い研究分野の研究室を選択しました。

あとは入試科目の勉強です。私の研究室は所謂ブラック研究室だったので平日は殆ど研究や行事に時間を取られてしまい、土日も資料作りで殆ど潰れました。

本格的に受験勉強を開始したのは院試休みに入ってからです。院試休みは内部受験基準で1ヶ月貰えましたが、私の大学の院試は8月下旬にあり、先端生命科学専攻の院試は8月上旬にあるため、実質2週間程度しかありませんでした。

専門科目は過去問を5年分解き、教科書を見ながら採点と解答作成を行っていくという流れでした。小論文に関しては差がつかないと考え、特に何も対策せず、TOEFL ITPについては分野別問題集を解いて解法を身に付けていきました。

 

合格体験記①(東大を目指したきっかけ)

東大の大学院を受けようと思ったきっかけは高校の同窓会でした。

私が通っていた高校は所謂地方進学校の進学クラスというもので、クラス内最上位の人々は東大や京大、医学科等に進学します。そのため、同窓会ではクラス内や他クラスの友人から彼らは持て囃されていました。

しかし一浪した挙句地方国立大学に進学した私の所には誰一人話し掛けに来ることはありませんでした。話し掛けて大学名を言っても理解されませんでした。その経験から私は学歴ロンダリングという選択肢を選びました。

東大なら誰が何と言おうと日本のトップ大学であり、新領域創成科学研究科ならば地方国立大学の私にもチャンスがあると考え、第一志望を東大に設定しました。